イクノディクタス


1992オールカマー
写真提供:RACINGFIELDS.com
 


牝  栗毛  1987年4月16日生  北海道浦河 産
父  ディクタス    母  ダイナランディング   父の父  Sanctus  母の父 ノーザンテイスト  


 



「 鉄の女 」 イクノディクタス。

イクノディクタスは、古馬になってから、こう呼ばれていました。

そして、初めての5億円の賞金女王となった頼りになる姉御イクノディクタス。





私が、彼女の走りを知ったのは1992年夏。

「 夏に強い牝馬 」イクノディクタス、もう既にそんなふうな貫禄の走りっぷりでした。

夏に何故か強さを発揮する彼女は、安田記念を始めとして、牡馬との混合G1戦線で結構いい着順で活躍していたのです。



彼女の同期には、ダイイチルビーがいます。

父は『 天馬 』トウショウボーイ、母は『 華麗なる一族 』の2冠牝馬ハギノトップレディという超良血馬です。

そして、2歳( 現1歳 )の競り市では、このダイイチルビーは、1億円という高値で取引されていきました。

しかし、

その同じ競り市で、930万円という57頭中37番目の安値で取引された牝馬が、このイクノディクタスだったのです。

だから、彼女の出走表の頭には、いつも ○市マークがついていました。



同期の華やかな戦績を残してダイイチルビーが引退すると、ターフに残った彼女は

そのライバルの引退を待っていたかのように、走り始めました。


特に、7歳になってからの彼女の走りは、目覚しいものがありました。

天皇賞から臨んだ安田記念では、ヤマニンゼファーが直線抜け出した後ろの2着争いで、

大混戦のままゴールになだれ込んだところで、シンコウラブリーのわずかに前に出て、2着。

続く宝塚記念では競馬史上最強のステイヤー・メジロマックィーンと死闘を演じ、またまた2着。

牝馬初の獲得賞金5億円を超え、ついに歴代賞金女王へと上り詰めたのです。

( その後秋になって、この座は、シンコウラブリーに持っていかれちゃいましたが。。。)

第34回宝塚記念の日は、すごい悪天候の日で、

雨でぬかるんだ馬場を、ただ一頭離れて、最内を回るオースミロッチの姿と一緒に、

泥んこになった2頭の姿が今でも懐かしいレースですね。



その後、天皇賞・秋にも参戦し、11月の富士Sを最後に引退しました。


戦った相手がダイタクヘリオス、ライスシャワー、トウカイテイオー、ヤマニンゼファー、メジロマックイーン等、

競馬史上にその名を刻む、強い牡馬達との重賞レースに果敢に挑んでいったイクノディクタス。



こんなタフネスなイクノディクタスですが、彼女には、微笑ましいエピソードがあるんです。

あの93年宝塚記念で1着の座を争ったあのメジロマックイーンが、イクノディクタスの事を好きだったということなんです。

これは、マックイーンを管理していた厩舎関係者が当時の「 優駿 」紙上で、語っていたものです。

GI戦線に参戦する彼女をいつもパドックなどで見かけるたび、落ち着かないそぶりを見せていたそうです。

だから、そろって引退した時、「 ゴールデンカップル誕生!」とか、言われてました。

なんだか、その話しを思い出すたび、頬が緩んでしまう私です。

( 実際、このカップルの産駒は、1995年生まれの初子キソジクィーンという牝馬がいますね。 )



トレードマークの白地に黄色いラインのメンコと、ピカピカ輝いていた元気な彼女の姿は、

夏になると、今でも、

競馬場のパドックに現れて、周回している姿を観るような気がするのです。












生産者 高田栄治
調教師 福島信晴(栗東)
主戦騎手 村本善之
競走成績 51戦9勝
総獲得賞金 5億3112万4,000円
表彰項目 1992年 JRA賞最優秀5歳以上牝馬
主なレース成績
1990年 ローズS(GII) 2着
1990年 エリザベス女王杯(GI) 4着
1991年 京阪杯(GIII) 1着
1992年 金鯱賞 1着
1992年 小倉記念(GIII) 1着
1992年 オールカマー(GIII) 1着
1992年 毎日王冠(GII ) 2着
1993年 安田記念(GI) 2着
1993年 宝塚記念(GI) 2着
1993年 テレビ愛知オープン(OP) 1着
1993年 天皇賞〔秋〕(GI) 10着
1993年 富士S(OP) 5着

1993年引退 繁殖入り
◎繁用先 :
  新冠町五丸農場
 
 
     



イクノディクタスの近況写真です。
いいお母さんしてるそうです、


撮影日不明
(新冠 五丸農場)









( 2004年11月05日記 )
       






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