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from Africa


結婚するあなたへ

  
日本にいる時、お華とお茶を一緒に稽古していた友人が、30歳を過ぎて結婚を決めたことを

ある日、日本からの手紙で知らせてくれました。


これは、その彼女の結婚に対する揺れ動く心のうちをしたためた手紙への返事です。

私が彼女に宛てて、マラウイの生活を通して、女性としての幸せについて感じている事を綴ったこの手紙を、

彼女は結婚式の時、友人からのメッセージとして発表したそうです。


後に、新婚の彼女から、幸せそうな内容のお礼とご夫婦で訪ねた京都のお土産の

清水焼の塩入れを送ってきてくれました。





H さんへ




毎日、洗濯したり、掃除をしたり、料理を作り、あげくに お菓子作りに、編み物、刺繍

スカートなどの洋服や パッチワークなどの小物作り。。。

こんなことをしていると とても楽しいけれど

一日中 主婦をしてしまうと ( そうしなければ、片付かない )

なんだか 時間を損した気分になったりします

楽しいけれど、心が落ち着くけれど

何かが足りない  「 何か 」とは 何だろうと 考えたら

緊張する時間 ------ つまり、頭をかなり回転させて コンピューターの如く

集中している時間   知的な時間とでも 言えばよいのでしょうか

やはり、 そんな時間がないと ( 仕事という 公的な 自分でいる時間 )

どんどん自分を 甘やかしていってしまって、 「 鈍な 女性 」になるんじゃないかと思うのです

しかし、現実に 家庭の仕事や女として必要な 優しげな趣味、

そんなことを 完全にやろうとすると、 どうしたって 一日の時間が大半、流れていってしまいます

「 女 」としての 充実は、夫にとって ( または恋人にとって )必要な事だろうけれど

実際、私が 仕事( 職業 )という公的な世界から 身を引いてしまったら、

ただの主婦になってしまうような気がしていて、

まだまだ 「 結婚 」ということに 迷いがあります




              
結婚生活と 職業生活との両立を 他人から見聞きするたびに

夫という パートナーの協力がないと 成功しない気がします

実際、こうして マラウイで生活していると、 やはり サーバントが

掃除、洗濯、朝食 (時に 昼食 )を 担当しているので、

ウィークデーは いつも きちんと片付いていて、夜ゆっくり 仕事の続きをしたり

編み物や読書、 夕食作りなどが できるのです

これが、 月 〜 金、仕事に集中したいと思うジレンマと家の中の汚れに 眼をつぶったりして

( 当然、自分が片付けなければ 汚れたまんまですから )

過ごすと、イライラして、精神的な 落ち着きがなく、

すぐに 誰かに あたってしまったり、 夫にケンカを売ったり、愚痴ったり ------

本当に、よくない状況が 眼に見えてきます




これが、一人だったら、 ( 日本での生活 ) 何とか 我慢して、仕方ないと眼をつぶって

仕事に出かけて、週末 山のような 主婦の仕事をこなしていたりで、

とても 自分の理想の生活とは、かけ離れて、いつも外に充実度を求めていました

( つまり、雰囲気のいい喫茶店を見つけて、夜遅くまで ゆっくりしていたり、

行きつけのブティックで、長い時間 オーナーとおしゃべりしながら、洋服を選んでいたり )

そうしている間は、当然、家の中は 朝 出かけた時のまま

こんな生活は、やはり もう 繰り返したくないですよね

どこか まがいものの 大人の女性のようですものね







マラウイでいる間に 少し 生活の基盤を 作り上げる必要がありますね、私は

つまり、どういうふうにすれば いつも 快適にすっきり美しく 充実した家と仕事が

保ってゆけるか。。。。。

私は欲張りですから、 家庭の仕事も 結構 まめにやりたいほうなので

( 料理に凝ったり、家の中がすっきり片付いていたり、 レース編やテーブルクロス、

ランチョンマットなどを手作りしたり、セーターを編んだり、庭を美しくしたり、

花を植えたり、 その上 お茶やお華の修業を続けたいし ----- 

これは、精神修養 兼 心の安定になりますから )

その上、 仕事も 男性と肩を並べる ( というか、常に 重要視されるポジションにいたい

----- 窓際族や 腰掛主婦の仕事ではいやなものですから、たいへんです



こうなると、夫となる人は、 基本的に 自分ひとりで 生きてゆける人

さりげなく 妻をサポートできる人 でなければいけないですね

( なんだかんだいっても、所詮 女性は 男性に守られている姿が 本来の姿ですから )



昔、20歳になったばかりの頃の私は、

「 男子 厨房に入らず 」 で、妻が家庭を切り盛りして、かいがいしく 内助の功をつくし、

なおかつ、 仕事も第一線でやってゆけるし、行きたいと思っていました

( 結婚の理想 )

しかし、やはり 三十歳を目の前にして、 こんなふうに開発途上国へ派遣され、

別の種類の 男性を見たりすると、 やはり 仕事に疲れたり、忙しかったりして

時間に余裕のないとき、 夫がさりげなく 食器を片付けてくれたり、 物を片づけてくれたり、

お茶を入れてくれたり、 ( まあ、基本的に 綺麗好きな人なら、黙っていても 

自分でやっちゃいますよね ) 動く事を苦にしない人がいいと思うようになりました








マラウイ生活



のんびりしている人は、のんびりしているのですが、

私は 職業柄、いつも緊張しているし、日本でいた時とさほど 変わらないくらい仕事の集中度が

きつく、一日終わると ぐったりです

その上、予算の不足という、お金の問題が出てきて、かえって思い通りに成果が上がらない分

フラストレーションが溜まります

言葉の障害もあるので、それも精神的ストレスを助長させます

「 中途半端 」

適当なところで 妥協しないと やってゆけないところがあるのに

どうしても 「 中途半端 」 という観念が働き、罪悪感が募ります

「 イーカゲンな 人間 」なんて、最も 嫌いな種類の人間なので、

イーカゲン = ケ・セラセラ の楽観主義者と考えれば楽なのですが

どんどん 周囲の人間が 愚かに見えてくるのです

物の見方を 変えないといけないのでしょうけれど、

「 まあ、しょうがないか 」と ほったらかしにしていると、いつまでたっても、

同じことの繰り返し、 進歩がない、時間の無駄、 お金の無駄 --------

こんなふうな考えに囚われている私のような人間は、

途上国向きの ボランティアではないのでしょうね

私は、 自分のやった事が すぐ 少しでも 反応として現れないと、やってゆけないタイプだから

来る日も来る日も、 同じことの繰り返し

( 継続は力なり とは また別ですよ )

将来、なにか 良い結果が得られると信じられるからこそ、毎日同じ事を繰り返してゆけるんですよね

10年たっても、20年たっても、100年たっても、多分 変化していないんじゃないかしら

というのが、「 途上国 ---- マラウイの現状 」 です

日本や先進国で、あんなに 一生懸命 働いてゆけるのは、 将来の目標があるからで、

発展が期待できるからであって。。。。。

いくら働いても 生活は変わらない

普通の マラウイ人達の生活を見ていると そんな空しささえあります

だから、その日が楽しく過ごせれば それで満足というケ・セラセラの生活なのでしょう







こんな環境にいて、自分自身の生活まで巻き込まれて、自分を見失うなんていうのが

一番 もったいないですよね

やっと、気がついた感じです

要するに、考えている事を 一つずつ 片づけてゆく

冷静に 客観的に テキパキ 片づけてゆく

24時間の一日 ------ アフリカン・タイム は、気持ちだけ

私の時間は 充実させましょう

迷ったり、悩んでいるような中途半端な時間は どんどん省いてゆきましょう

ちょっと、スランプでしょうか

そんなこんなのマラウイ生活です



結婚式には残念ながら、出席する事は出来ないのですが、

遠く離れたアフリカより お幸せを祈っています

ささやかな気持ちを別便でお送りします



おめでとう!!



                             from  Africa

                                 Jacaranda 拝















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